砂浜に描いたうたかたの夢

惚気話と惚気スケッチ

憧れの推しとの再会から一夜明けた翌朝。



「ジョニー、待てだよ。……よし!」

「おおーっ! すごーい!」



午前5時台の薄暗い駐車場にて。
鼻の上に置いたおやつをパクッと食べたジョニーに拍手した。



「はははっ。他にも、こうやって、頭にも乗せられるよ」

「うわー! サーカスの人みたい!」



今度は頭の上にボールを乗せた祖父。
滑り落ちそうな真ん丸のボールだけど、じっとしてバランスを取っている。

その姿が可愛くて、1枚写真を撮った。

よっしゃ。絵日記のネタゲット。


早朝の静かな駐車場で、一体何をしているのか。気になる人もいるだろう。

昨日に続き、ジョニーの散歩に行くところ。

なんだけど……。



「それにしても、智くんはまだかねぇ」



祖父と一緒に玄関の扉を眺める。


毎朝恒例の散歩。なんと今回は智も参加することになったのだ。
しかし、家を出る直前にトイレに行ったので、今、ジョニーと遊びながら待っている。

昨日たくさんご飯食べてたし、出すのに時間かかってるのかな。
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