彦星さまは会いたくてたまらない






私は手を伸ばしてみた。

先生の頬に。


どうしても、体温を確かめたくて。




はぁ~。

彦星さまと同じ温かさだ。



懐かしさに

涙があふれて止まらない。




先生の頬の温度を

堪能する私の手のひらに

先生の手のひらが重なり


私のハートが

肌を突き破る勢いで、飛び跳ねた。




「懐かしいな、こういうの。

 オマエ、俺の頬を触るのが
 癖だったもんな」



「はい」

大好きでした。



恥ずかしすぎて

自分からキスとか抱き着くとか

できなかったけれど



――彦星さまの頬に触れる。



それが私にできる

最大の甘え方だったから。



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