彦星さまは会いたくてたまらない
「本当に……
思い出したんですか?」
「ああ」
「全部?」
「そうだ。
出会った日のことも
一緒に暮らしてたことも。
オマエが牛に嫉妬したことだって
ちゃんと思い出した」
脳の処理が追い付かない。
現実なのか夢なのか、判断できない。
空には見とれてしまうほど
綺麗な星々が、輝いている。
今日は、七夕だよね?
何が起きても、おかしくないよね?
そっか、そっか。
神様が私に、幸せな幻想を
見せてくれてるんだ。
それならこの幻想を
思う存分
堪能してもいいですか?
今だけだから。
夢から覚めたら
先生のこと
ちゃんと諦めますから。