彦星さまは会いたくてたまらない
ピンクの声が
講堂を飛びかいだした。
「何、あの先生。イケメンすぎじゃん」
「俺様系なのに、白衣と眼鏡って。
大人の色気。ヤバくない?」
女子生徒たちは
キュンキュンを隠しきれないらしい。
「ほら、私の言ったとおりでしょ!」
「純ちゃんの言った通り?」
「衣織の好み、ドストライクってこと」
純ちゃんは
「満点越えのカッコよさで
震えが止まんないんだけど」
ハイテンションで
私の肩を叩いてくるから
結構痛い。