彦星さまは会いたくてたまらない




「凛空くんとは
 ただの幼なじみで……

 小中高と一緒の
 大親友で……」



「まぁ、二人で仲良くやって。

 ガキの恋愛に構うほど
 俺も暇じゃないから」



やっぱり

わかってもらえてないじゃん

私の気持ち。




悔しいけど……

懐かしさが勝っちゃうな。




前世で私が織姫だった時

初対面の彦星さまは

私に辛口だった。





『神様に言われて来たけど
 俺、女とよろしくやるつもり
 ないんで』



冷たい視線を

私に突き刺してきたんだ。




でも、徐々に心を開いてくれて


『織姫といると
 いろんな自分がさらけだせるから
 心地いい』


そう言ってくれて。




24時間、365日

1秒だって離れたくない。



お互いがお互いを求めあう

極甘な関係になったんだよ。


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