彦星さまは会いたくてたまらない

「これで終了でいいよな？」



ん？　

何の話？



「以上で
　姫野の好きなもの発表会は
　おしまいってことで」




「えっ？」



勝手に、終わりにされちゃってるし。



私はまだ

彦星さまへの想いを

語りつくせてないのに……





「光彦先生、聞いてください！」



「まだ続きがあるわけ？」



「私がアルタイルを好きなのは
　彦星さまを好きだからなんです」



「彦星さまって……」




「知りません？
　彦星さまは
　ものすっごく働き者なんです」



「そうかぁ？」



「そうなんです！」



「俺が読んだ本には
　彦星が働かなくなったから
　織姫と離れ離れにされたって
　書いてあったけどな」




うっ。　


そこを突っ込まれると痛いけど……


そういう期間もあったけど……


私のせいでもあるわけで……