彦星さまは会いたくてたまらない




「あの……先生」



「どうした?」




「お腹が痛いので……
 帰ってもいいですか?」




「姫のって確か電車通学だろ?
 家まで帰れそうか?」



「はい……大丈夫です……」




はぁぁぁぁぁ。




昨日までの私じゃ

絶対に考えられなかったな。




『大好きな人から、今すぐ離れたい』




彦星さまを拒絶する日が

来るなんて……




















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