あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
あの時、慶都さんが私にサヨナラを言わせてくれたから、私は結婚に踏み切れた。


『マリエは必ず幸せになれる』


そう言ってくれたおかげ、だから感謝してるの。


でもね、あの時私は「彼はあなたよりもずっと素敵な人」って言ったけど……


本当は……


慶都さんより素敵な人なんて、この世にいない。


今は、会社のために頑張って仕事をして、藤間フーズをいつか食品業界のトップにしたいと思ってる。


将来、自信を持って息子に社長を譲れるような会社に。


大切な家族と一緒に、大切な会社を絶対に守り抜いてみせる。


「クッキー美味しい。ママお菓子作り上手だね」


「嬉しいわ。また作ってあげるから」


「僕も1口」


「あ~パパも食べちゃった」


「大丈夫よ、まだまだあるからね。パパにもわけてあげましょう」


「は~い」


「美味しいよ。マリエは良いママだな。いつもありがとう」


「僕もママ大好き~」


「パパもママが大好きだ」


こんなに幸せなんだから……


慶都さんのことは、もう、ちゃんと忘れられる。


見ててよ、慶都さん。


私は、もっともっと幸せになるんですから。


あなたが私をフッたことを……後悔するくらいにね。
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