あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
「2人には感謝してるよ。雪都のことも含めて、いつも仲良くしてくれて……本当にありがとう」


「ちょっと、何改まってるのよ~気持ち悪いんだけど」


笑いながら弥生が言った。


「別に改まってるわけじゃないよ。本当の気持ちだから」


「僕らだって彩葉さんには感謝してます。これからもみんなで仲良くいられたら……って、すごく思います」


弥生とは正反対、理久先生は真面目な顔で言った。


「ありがとう。これからもよろしくね」


「も、もちろんです。こちらこそよろしくお願いします。あっ、じゃあ、次は弥生先生。先生の夢は?」


「……」


数秒の沈黙。


理久先生の質問に、弥生の顔がちょっと曇ったような気がした。


「そ、そうね~お金持ちと結婚してセレブな暮らしをして、海外旅行にもしょっちゅう行って、豪華なドレスを着て、最高の食材を使ったご馳走を食べて……それから……」
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