年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。
『急用が出来たから、家に帰ってて。
終わったら連絡するから。』
私は、樹にLINEを送った。
お昼に、カフェで樹と陽を見かけた。
やっぱりまだ一緒にいた。
私は、二人にみつからないようにおにぎりを買って、ロビーで食べた。
隠れる必要なんかないのに…
陽も悩みがあるなら、樹に相談すれば良いのに、なぜ私なんだろう?
仕事が終わり、陽と一緒にファミレスに向かった。
陽は、いつも通り、他愛ない話をしている。
「陽…それで相談事って何なの?」
痺れを切らし、私はストレートに訊ねた。
「あぁ……実は、ね……」
なんだかとても話しにくそうだ。
「どうしたのよ、あなたらしくない…
そんなに言い難い話?」
「うん……実はね、私、子供が出来たの。」
「え……?」
子供って……それは、樹の……
目の前が真っ暗になった。
座ってて良かった。
立ってたら、倒れてたかもしれない。
「へ、変なこと言うけど…東堂君の子供、よね?」
「もちろんそうだよ。」
「そ、そう…良かったじゃない。
東堂君には言ったの?」
私は動揺を悟られないように、明るく訊ねた。
「まだ言えない。」
「どうして言えないの?」
「サプライズで驚かせたいんだ。
それに、万一ってことだってある。
子供はいらないなんて言われたら嫌だから、もうしばらくは黙っときたいんだ。」
まさか、樹がそんなことを言うはずはない。
樹はきっと喜ぶよ。
私には子供のことは言わなかったけど、それは私の歳を考えてのことだと思う。
本当は子供好きなんだよ。