年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。
*
「え!」
「何か?」
私は黙ったままで手に視線を落とした。
私の手は、樹に握られている。
「なんだよ。俺達、付き合ってるんだから、手くらい握っても良いだろ。」
(私は付き合うなんて言ってないのに…)
手を繋ぐ私達を、みんながおかしな顔で見ていく。
それは、被害妄想では無いと思う。
恥ずかしいから、私は俯いて歩く。
「あ、東堂君。ちょっとそこの公園に寄って行こうよ。」
「東堂君じゃなくて、い、つ、き!」
「あ、そ、そうだったね。」
私達は、公園のベンチに座った。
そうすることで、とりあえず、公開処刑みたいな手繋ぎからは解放された。
だけど、その代わりになんとも気まずい沈黙が流れた。
樹は、じっと私をみつめてる。
「ど、どうかしたの?」
「え、あぁ。告白して、なんかホッとしたっていうか。
これでもけっこう緊張してたんだぜ。」
「……そうなの?」
樹は黙って頷く。
「なんか、今でもまだ信じられないよ。
恵理子と付き合えるなんて。」
いや、それを言うなら私の方でしょ。
「なんで、私なんかと付き合いたかったの?
私なんて、何の取り柄もないどころか、こんなおばさんなのに。」
「おばさんとか言うなよ。
そんなこと関係ないだろ。」
樹が不機嫌にそう言った。
「え!」
「何か?」
私は黙ったままで手に視線を落とした。
私の手は、樹に握られている。
「なんだよ。俺達、付き合ってるんだから、手くらい握っても良いだろ。」
(私は付き合うなんて言ってないのに…)
手を繋ぐ私達を、みんながおかしな顔で見ていく。
それは、被害妄想では無いと思う。
恥ずかしいから、私は俯いて歩く。
「あ、東堂君。ちょっとそこの公園に寄って行こうよ。」
「東堂君じゃなくて、い、つ、き!」
「あ、そ、そうだったね。」
私達は、公園のベンチに座った。
そうすることで、とりあえず、公開処刑みたいな手繋ぎからは解放された。
だけど、その代わりになんとも気まずい沈黙が流れた。
樹は、じっと私をみつめてる。
「ど、どうかしたの?」
「え、あぁ。告白して、なんかホッとしたっていうか。
これでもけっこう緊張してたんだぜ。」
「……そうなの?」
樹は黙って頷く。
「なんか、今でもまだ信じられないよ。
恵理子と付き合えるなんて。」
いや、それを言うなら私の方でしょ。
「なんで、私なんかと付き合いたかったの?
私なんて、何の取り柄もないどころか、こんなおばさんなのに。」
「おばさんとか言うなよ。
そんなこと関係ないだろ。」
樹が不機嫌にそう言った。