年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。
「なんで、恵理子さんなの?
私と恵理子さんを比べても恵理子さんなの?
樹って、マニアなの?」

陽は皮肉な笑みを浮かべた。



「どう思われても良い。
確かに、見た目だけなら陽と恵理子は比べ物にならないかもしれない。
性格だって、陽の方が魅力的かもしれない。
でも…そう思っても、やっぱり俺が好きなのは恵理子なんだ。
俺は恵理子じゃないと駄目なんだ。」



樹の想いに胸がいっぱいになった。
樹はわかっている。
私の見た目も内面も、そんなに良いものじゃないことに。
それなのに、私を好きだと言ってくれる。
もしかしたら、本人も辛いんじゃないだろうか?
こんなに年の離れた私に惹かれることが。
陽とだったら、結婚するにしても何の障害もないだろう。
だけど、私とだったら、親御さんだって反対するだろう。
私が、樹を苦しめてるんだ。
運命って残酷だ。
どうして、そんな相手と出会ってしまったんだろう。



「恵理子さんはどうなの?
19も年下の男性にこんなに想われるって、どんな気持ち?」

どう答えよう。
そもそも、私はどう感じていたのだろう?
私は自分の心に問いかけた。



「そうよね。19ってとても大きな年の差だと思う。」

ゆっくりと考えながら話すことにした。
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