絶対的恋愛境界線〜当て馬だってハピエン希望です!〜
* * * *
今日は朝から全園児での体操の時間があったが、珍しく気合いが入らなかった。何があっても元気が取り柄の徳香先生なのに、嫌になってしまう。
それから部屋に入ってからずっと、男児には手裏剣、女児にはハートを折り紙で折り続けていた。
「ねぇ、先生。風邪とかひいちゃった? なんか今日元気ないよね」
クラスの女子たちが徳香を囲み、心配そうに声をかけてきた。
「えっ、そんなことないよ!」
「あっ、もしかして先生、お酒飲み過ぎちゃった? うちのパパね、よくお酒飲み過ぎて頭が痛くなって、ママに怒られてるよ」
「そうなんだ〜。でも先生はお酒は飲んでないから平気だよ」
「そうかなぁ。だって先生、珍しく体操の時に間違えて踊ってたよ。いつも絶対間違えないのに」
「あはは……大丈夫大丈夫。ちょっと考え事をしてたら忘れちゃっただけだから」
「あっ、ほらやっぱり! 何か考えてたんでしょ?」
うーん、やっぱり年長の女の子ともなると、観察力がすごいのよね。徳香は思わず苦笑いをした。
「何か悲しいことがあったの?」
何も知らないはずなのに、痛いところを突いてくる。
「わかった! ママとケンカしたとか? 私も昨日ママとケンカしちゃったからわかるよ」
「リンちゃん、ママとケンカしちゃったの?」
「だってママがピアノの練習しなさいってうるさいんだもん。後でやるって言ってるのに、今やれって言うの。なんかピアノ辞めたくなってきちゃった」
「そっか〜。でもピアノって、練習するとどんどん上手になるよ。先生も頑張っていっぱい練習してるしね。それにスラスラーって弾けて褒められたら嬉しくない?」
「うん……嬉しいかもしれない」
頑張った分、返ってきたらすごく嬉しい……。そうだよーー信久はあんなに寄り添ってくれてたのに、どうして気付かなかったのか不思議なくらいだった。
今日は朝から全園児での体操の時間があったが、珍しく気合いが入らなかった。何があっても元気が取り柄の徳香先生なのに、嫌になってしまう。
それから部屋に入ってからずっと、男児には手裏剣、女児にはハートを折り紙で折り続けていた。
「ねぇ、先生。風邪とかひいちゃった? なんか今日元気ないよね」
クラスの女子たちが徳香を囲み、心配そうに声をかけてきた。
「えっ、そんなことないよ!」
「あっ、もしかして先生、お酒飲み過ぎちゃった? うちのパパね、よくお酒飲み過ぎて頭が痛くなって、ママに怒られてるよ」
「そうなんだ〜。でも先生はお酒は飲んでないから平気だよ」
「そうかなぁ。だって先生、珍しく体操の時に間違えて踊ってたよ。いつも絶対間違えないのに」
「あはは……大丈夫大丈夫。ちょっと考え事をしてたら忘れちゃっただけだから」
「あっ、ほらやっぱり! 何か考えてたんでしょ?」
うーん、やっぱり年長の女の子ともなると、観察力がすごいのよね。徳香は思わず苦笑いをした。
「何か悲しいことがあったの?」
何も知らないはずなのに、痛いところを突いてくる。
「わかった! ママとケンカしたとか? 私も昨日ママとケンカしちゃったからわかるよ」
「リンちゃん、ママとケンカしちゃったの?」
「だってママがピアノの練習しなさいってうるさいんだもん。後でやるって言ってるのに、今やれって言うの。なんかピアノ辞めたくなってきちゃった」
「そっか〜。でもピアノって、練習するとどんどん上手になるよ。先生も頑張っていっぱい練習してるしね。それにスラスラーって弾けて褒められたら嬉しくない?」
「うん……嬉しいかもしれない」
頑張った分、返ってきたらすごく嬉しい……。そうだよーー信久はあんなに寄り添ってくれてたのに、どうして気付かなかったのか不思議なくらいだった。