秘密のベビーのはずが、溺甘パパになった御曹司に一途愛で包まれています
 ひとしきりこすりつけて満足したのか、ゆっくりと体を離すと陽太の元へ向かう。

「陽太、パパは仕事に行ってくるから、いい子で待ってるんだぞ」

 抱き上げて頬ずりして額や髪に口づけてと、陽太とも存分にいちゃつく。
 そうしてようやく満足したのか、支度を済ませた大雅は何度も私たちを振り返りながら玄関へ向かい、出勤していった。

 結婚して、私の日常が大きく変わった。
 日中は、陽太の世話をしながら仕事をこなすのは変わらないが、大雅が帰宅すると家族団らんの時間を過ごす。
 休日には三人で公園や動物園などに遊びに行き、陽太が寝入った夜は夫婦だけの時間を持つ。

 大雅からは常に全力の愛情を向けられ、少々気恥ずかしさはあるものの私もそれに精一杯応えている。

 これまで多少順序が違ったりすれ違ったりしていたけれど、私たちは少しずつ家族になっていると感じられた。

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