攫い
その晩、不安と期待が同居する心を抱きながら床についた。
あまりに落ち着かなくて、夜中だというのに都に電話してしまったのは本当に申し訳ない。
文句のひとつも言わず、あたりまえのように私の甘えを受け止めてくれる都。
端末越しに絶え間なく注がれるやさしい声にようやく安心できた私は、そのまま寝落ちてしまった。
ほんと、弱くて情けない。
今度お礼をしないと。
まったく私は、都のことが大好きだ。
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