S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~
25章:秘密の公開

―――次の月曜。

 私たちは仕事をしながら子どもを持つことも視野に、会社で私たちの関係を公表することに決めた。
 もう全部覚悟はできた。そうしたら、大切な仲間たちにももう隠し事はしたくないと思ったのだ。

 朝礼の時、全ての連絡共有事項を話し終えると、要さんは通る声で言った。

「もう知ってるものもいると思うが……俺と七瀬は結婚している」

「もう知ってるものもいると思うが……!?」
「結婚⁉」

 要さんの言葉に驚いたのは、私と如月さんだけだった。
< 272 / 283 >

この作品をシェア

pagetop