S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

 『ルール』か。
 それが決まっているなら、少し安心かもしれない。

 少なくとも私は自分が納得できるまで仕事を辞めたくないし、
 会社のみんなにも部長と結婚したことも知られたくない。

 それが飲んでもらえるなら……
 部長のお願いだって少しは聞けると思う。

 私はそう思って、部長を見る。
 部長は、そんな私を見て目を細めた。

「今から二人で決めるルールで納得できたら、俺と結婚してほしい」

< 64 / 283 >

この作品をシェア

pagetop