妖怪ホテルと加齢臭問題(天音と久遠)
「もちろんです」
そう、答えながらも、
天音は、予想していた。

冗談でも、YESなんて言わない
だろうが。

久遠は額に手をやって、
クククと笑っている。

「ホーム、スィート・ホーム・・・♪」

それからスマホを取り出して、
スクロールした。

「これ、見て?」

画面を天音に差し出した。
天音の寝顔が、バッチリ映って
いる。

「マイ・スィート・ハニーって、
アップしよっと」

ニャニャニャ・・・
なんと・・・

天音は狼狽して、
スマホを掴もうとした瞬間、
久遠に、抱きしめられた。

「契約成立ね。
君は俺のボスでいい」
それから、ちょっと考えて

「住み込みなら、俺、怖いの
ダメだから、夜は一緒の部屋だよ」

天音は、口をへの字に曲げて
「そそ・・それは・・・
要相談ですね」

もし、こどもができたら・・・
それこそ、リアル座敷童ではないか。
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