西陽のあたる部屋で
「それで、わたしが朗読するのは誰の作品なのかしら」
「ああ、これなんだが」

そう言いつつ、彼はリネンジャケットの内ポケットから一冊の文庫本を取り出し、わたしに手渡す。それをパラパラとめくってから彼に返し、ちょっと考えさせてと答えた。
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