こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
その途端、宮下さんはパソコンをシャットダウンした。

「……どうして?」

「もう終わったから。」

宮下さんは、ふぁーっと大きな欠伸をした。

「でも、打ち合わせの件だって。」

「課長と一緒に帰ったら、俺達の関係バレるでしょ。」

一瞬、キュンとした。

俺達の関係。

ちょっと、いい雰囲気の関係って事?


「そろそろ、課長もビルを出る頃だな。よし、行こうか。」

「どこに?」

「食事に誘っただろ。行こう。」

宮下さんは、私と一緒にオフィスを出て、エレベーターに乗った。

「私、行くって返事してないけれど。」

「そう?さっきは、やる気満々だったじゃん。」

「あれはっ!」

宮下さんの方を向くと、彼はまた笑いを堪えていた。
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