こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
第5話 ロストバージン
その日、私はシャワーを浴びながら考えた。

ねえ、何で私まだ、処女なの?

今まで、全くデートしなかった訳じゃない。

いい雰囲気にもなった。

でも相手の男性が、私を抱かなかった。


私は、自分の身体を両手で触れた。

スタイルは悪い訳じゃない。

胸だってそこそこにある。

なのに、どうして。

私は鏡の中の自分を見た。

私自身に、魅力がないの?

そう思ったら、涙があふれ出してきた。


「うぅ……」

私だって、一人の女だよ。

男の人に好きだって言って貰いたいし、抱いてもらいたい時もあるよ。

そんな普通の事、望んだらダメなの?


でも、そんな事よりも大事な事がある。

私が宮下さんの事を好きだという事実だ。
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