離縁するはずが、冷徹御曹司は娶り落とした政略妻を甘く愛でる
 疲れ切ったのか、琴子はすぐに寝息を立てはじめた。
 
 気持ちよさそうに眠る彼女を見て、「人の気も知らないで」と苦笑する。
 
「……次は手加減してやらないから、覚悟しろよ」
 
 そうささやいて、すやすやと眠るかわいい妻の額にキスをした。




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