先輩といろどる恋。˚✩




「それでぇ、ルリ達は何をしたらいいのぉ?」






瑠璃佳はそう言って可愛らしいクリーム色の巻き髪を揺らして首を傾ける瑠璃佳。






「とにかく着いてきて欲しい!流石に2年のとこに1人で行くのは怖くて」



「そんなことならいいよぉ〜」



「あと、私の戦略これで合ってる??」






私の質問にはうーんと悩む様子の瑠璃佳と心遥。



この返答だけであってる訳では無いのはわかるよね。






「乙ゲーの主人公にもこんな積極的なキャラなかなか見ないぞ」



「うそ!?」



「もっと乙ゲーの積極的なのは、積極的だけど実は闇深いとか、強がってるけど本当は弱いとかギャップがあんだよ」



「私にギャップは!?」



「ないな」



「そんなぁー!」






でも確かに私は別に普通の家庭環境で普通に育てられて病んだことはないし、闇抱えてもない。



過去の男を引き摺ったりとかもない。なんなら彼氏もできたことない。




元から元気な性格だから意外性もない。




でも心遥はクール美人なのにオタクというギャップ。

瑠璃佳は女の子らしくておっとりしてるけど芯はしっかりしているという意外性。



どうリで私がモテないわけだ!



え???これどうしたら…!!






「大概の男子はギャップ好きだと思うよぉ?
まぁでも先輩の性格知らないからどうしようもないよねぇ〜」




「確かにな、まずは先輩のことを知ることからじゃないか?」



「そっか!そうだよね!」






自分の意外性の無さにガックリしつつも、2人の言葉に頷いた。




まずは先輩のことを知らなくちゃね!






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