不倫彼氏とデートした夜、交通事故に遭ったら、出逢う前に戻っていました。
マッキーからすぐにLINEが来た。
半年後まで予約が埋まっているという人気のシャンパン付きアフタヌーンティーに、私と紗智を誘ってきた。
私はとろみ感のあるラベンダーカラーのエレガントなワンピース。紗智はフリル満載の白いガーリーなミニワンピースで向かった。
マッキーはTシャツの上に上質な薄手カジュアルジャケットを羽織っていて、誰の目から見ても私と似合いのスタイルだった。
「きゃーっ、夢みたい。友達に自慢しよーっ」
紗智が声を弾ませて言い、至る所に花が飾られたホテルの個室を写真に撮る。
私達は華やかなアフタヌーンティーを楽しみながら、会話を進める。
「コンサルティング業というのは、言わば、企業のドクターなんです。そこで問題になっていることを、解決する仕事です」
マッキーが簡単に自分の職業の説明をするが、紗智は黙々とスイーツを食べている。
「紗智ちゃん、良かったら、僕の分もどうぞ」
マッキーが言うとぱっと顔を上げ「大和先生、ありがとー」とスイーツで頬を膨らませたまま言った。
「大和先生はもういいよ。別の呼び方をしてくれないかな」
「いつもはどんな呼び方をされているんですか」
私はすかさず聞いた。
「うーん、大和くんとか大和さんとか、まあ、普通ですね。あっ、でも小学校からの友人達はみんなマッキーと呼びます。うちは大学までの一貫校だったから、仲が良いんですよ」
そう、マッキーはK大幼稚舎からの入学。うちのようなサラリーマン家庭には真似できない、品の良さ。それはこういうとこからも来ている。
「マッキー? やだ、アニメキャラみたい」
紗智はケラケラ笑い「やっぱ硬派に、私は真咲先生って呼ぶ」と言った。
「硬派って、どういう意味で使っているのか、僕にはわからないけど。でも『先生』は一緒なんだ」
マッキーは苦笑し「玲奈さんはどうですか?マッキーは」と私を見た。
「それは、ちょっと──。親しくない間柄でないと、とてもそうは呼べません。私は普通に大和さんとお呼びします」
そう。私がその呼び名を使うのは、身も心も親しくなってから──。
その後も話は続き、私達は楽しいひとときを過ごした。
半年後まで予約が埋まっているという人気のシャンパン付きアフタヌーンティーに、私と紗智を誘ってきた。
私はとろみ感のあるラベンダーカラーのエレガントなワンピース。紗智はフリル満載の白いガーリーなミニワンピースで向かった。
マッキーはTシャツの上に上質な薄手カジュアルジャケットを羽織っていて、誰の目から見ても私と似合いのスタイルだった。
「きゃーっ、夢みたい。友達に自慢しよーっ」
紗智が声を弾ませて言い、至る所に花が飾られたホテルの個室を写真に撮る。
私達は華やかなアフタヌーンティーを楽しみながら、会話を進める。
「コンサルティング業というのは、言わば、企業のドクターなんです。そこで問題になっていることを、解決する仕事です」
マッキーが簡単に自分の職業の説明をするが、紗智は黙々とスイーツを食べている。
「紗智ちゃん、良かったら、僕の分もどうぞ」
マッキーが言うとぱっと顔を上げ「大和先生、ありがとー」とスイーツで頬を膨らませたまま言った。
「大和先生はもういいよ。別の呼び方をしてくれないかな」
「いつもはどんな呼び方をされているんですか」
私はすかさず聞いた。
「うーん、大和くんとか大和さんとか、まあ、普通ですね。あっ、でも小学校からの友人達はみんなマッキーと呼びます。うちは大学までの一貫校だったから、仲が良いんですよ」
そう、マッキーはK大幼稚舎からの入学。うちのようなサラリーマン家庭には真似できない、品の良さ。それはこういうとこからも来ている。
「マッキー? やだ、アニメキャラみたい」
紗智はケラケラ笑い「やっぱ硬派に、私は真咲先生って呼ぶ」と言った。
「硬派って、どういう意味で使っているのか、僕にはわからないけど。でも『先生』は一緒なんだ」
マッキーは苦笑し「玲奈さんはどうですか?マッキーは」と私を見た。
「それは、ちょっと──。親しくない間柄でないと、とてもそうは呼べません。私は普通に大和さんとお呼びします」
そう。私がその呼び名を使うのは、身も心も親しくなってから──。
その後も話は続き、私達は楽しいひとときを過ごした。