イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!


あと、2ヶ月か。

2ヶ月で卒業か。色々あったな。

それも、なくなるって……少し、悲しいかも。


さ、俺もルキの分もやるとしますか。


「……」


それにしても……仕事、終わらしていったし。

少しぐらいは、

「残していけよ」


俺は息抜きに生徒会室をあとにした。

しーん……


久々の夜。これも最後か。

夜の体験をするかのように廊下を歩いた。

夜の廊下。俺の歩く音が響く。


夜の月は___

「透き通って……綺麗だ」


渡り廊下に出る。

心地良い、夜風だ。


ふと、ルキを思い出す。

ツーっと、片目から一筋の涙を流した。


「!俺、なんで泣いてるんだ……」

俺は、裾で涙をふいた。


「戻ろ……」


ガク。


あ、俺もここで……終わりか。

そう思った時。

地面に倒れそうになるのを誰かが救った。


誰……だ?

だが、俺は深い眠りに落ちていった。



その事は、覚えていない。

どうなったのか。


ひとつ分かったことがある。

ここの吸血鬼は、人間と同じで死が訪れる。

俺は多分……


〝ルキ。幸せに___〟


・ ✞✞✞✞✞✞✞✞✞✞・








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