イケメン吸血鬼暴走族の総長は、…まさかの王…様?!
「叔父上」
叔父上ならぬ吸血鬼の王。
「なんだい?」
俺は真剣な眼差しを叔父上に向けた。
「私達、吸血鬼を元に戻してあげて下さい」
「それは、どういうことだ?」
「吸血鬼は不老不死、ですよね?」
「そうだが、疲れるぞ?」
「今のままだと負担がかかってしまいます。どうか、本来あるべき姿に戻して」
「んー・・・」
「それと、人間世界、吸血鬼界、魔法界に分けて下さい」
「今のままも面白いんじゃが……分かった。孫の頼み受けよう。ただし、ここの王になることを誓えるか?」
「はい。覚悟の上でここに来ています」
「よかろう。契約成立じゃ」
「ありがとうございます!」
「愛する人にもよろしく頼むよ。わしは、長い眠りにつくとしようかね」
叔父上は暗闇に消えた。
原も元に戻った。
「原、ありがとう。助かった」
すると、叔父上の護衛は俺と原に王冠を被せた。
その瞬間、黒の城から白い城に変わった。
下界では___・・・