俺様御曹司が溺甘パパになって、深い愛を刻まれました
体を横にして通路を作ると、どうぞと室内へ促す。
「あの、座布団もなくてすみません」
音夜は「他人行儀だな」と不満げにした。
「あの、上司……ですし……」
「以前のように言い合いはできないって?」
美夜は頷く。
折り畳み式の小さなテーブルを挟んで向かい合わせに座った。
「俺は本社の配属で、直属の上司でもない。ここでは研修生として美夜と同等、もしくは下の立場だよ。だから二人の時は、昔みたいに喋って」
「は……うん……」
返事に満足したのか、一呼吸おくと本題に入った。
「時間も限られているし、単刀直入に言わせてもらう。子供のこと聞きたいんだけど」
決心をして、落ち着かせていた心臓がバクんと跳ねる。覚悟をしていても緊張が走った。
「美夜が会社を辞めて姿をけしたあと、出会いがあって家庭を築いているのかと思った。でも女将は、美夜を旧姓で呼ぶし、妊娠中からひとり親制度を活用していると言った。
申し訳ないけれど職務権限行使させてもらって、勤務履歴と子供の誕生日をみさせてもらったよ」
「っ…」
音夜は強い瞳をむけた。ごくりと唾をのむ。
「子供は3歳になったばかりだ。美夜の妊娠は、プロパティーを辞めた直後で、入籍はしてないね?」
「うん……」
「俺の家系、祖母がイギリスの人で、髪と瞳の色が遺伝してるんだ……ヘーゼルの瞳……珍しいよな。息子さん……夜尋くんは……俺とそっくりだ」
先ほどの覚悟はどこへ行ったのかと思うほどの緊張が押し寄せていた。
音夜の声は責めていない。
むしろ優しい。
それなのに怖くて怖くて、尋問を受けているようだった。
「父親は、俺じゃないのか……? 夜尋は俺の子供だろ」
結論を言われたと同時に、勢いよく床に頭を擦りつけた。
「ごめんなさい!!」
「あの、座布団もなくてすみません」
音夜は「他人行儀だな」と不満げにした。
「あの、上司……ですし……」
「以前のように言い合いはできないって?」
美夜は頷く。
折り畳み式の小さなテーブルを挟んで向かい合わせに座った。
「俺は本社の配属で、直属の上司でもない。ここでは研修生として美夜と同等、もしくは下の立場だよ。だから二人の時は、昔みたいに喋って」
「は……うん……」
返事に満足したのか、一呼吸おくと本題に入った。
「時間も限られているし、単刀直入に言わせてもらう。子供のこと聞きたいんだけど」
決心をして、落ち着かせていた心臓がバクんと跳ねる。覚悟をしていても緊張が走った。
「美夜が会社を辞めて姿をけしたあと、出会いがあって家庭を築いているのかと思った。でも女将は、美夜を旧姓で呼ぶし、妊娠中からひとり親制度を活用していると言った。
申し訳ないけれど職務権限行使させてもらって、勤務履歴と子供の誕生日をみさせてもらったよ」
「っ…」
音夜は強い瞳をむけた。ごくりと唾をのむ。
「子供は3歳になったばかりだ。美夜の妊娠は、プロパティーを辞めた直後で、入籍はしてないね?」
「うん……」
「俺の家系、祖母がイギリスの人で、髪と瞳の色が遺伝してるんだ……ヘーゼルの瞳……珍しいよな。息子さん……夜尋くんは……俺とそっくりだ」
先ほどの覚悟はどこへ行ったのかと思うほどの緊張が押し寄せていた。
音夜の声は責めていない。
むしろ優しい。
それなのに怖くて怖くて、尋問を受けているようだった。
「父親は、俺じゃないのか……? 夜尋は俺の子供だろ」
結論を言われたと同時に、勢いよく床に頭を擦りつけた。
「ごめんなさい!!」