(更新停止)時の狭間
「えっと、キミの名前は?」
その子が落ち着いた頃、その場の空気に居た堪れなくなった私はそんな質問をした。
「僕は、ユウ。」
悲しみの混ざった声だった。
それは、きっと私がユウくんのことを忘れてしまっているからで。
早く、思い出さなくちゃ。
申し訳なく思う反面、こんな小さな子が死んでしまっていることに心が痛んだ。
「ユウも、アナタと一緒よ。」
私たちに背を向けたまま、シオンさんはそう言った。
何が一緒なのだろうか。
そう思い、ユウくんを見やると彼もまた不思議そうな顔で私を見ていて。
私たちはポカンと目を合わせた。
そんな私たちに、やはり背を向けたまま呆れたようにため息をひとつ。
「2人とも殺されたのよね。」
「なっ…!?」
それは私よりも早く。
戸惑いと、怒りを感じさせるユウくんの声。
そんな彼に、くつくつとシオンさんが喉を鳴らした。
そしてゆっくりとした動きで彼女は振り返り、皮肉をこめた笑顔を向ける。
「アタシも、一緒だわ。」