一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
一緒になって私と同じタイミングで口を開ける店長がおかしくて、思わず笑う。

「どう?」
「おいしい!」
「だよな?うまいよな」
嬉しそうに言う店長。

私たちはサンドウィッチもパフェもお互いの口に運びながら、アッという間に完食した。

「行こう」
会計が終わると店長が私に手を伸ばしてくれる。

「ごちそうさまでした。」
店長はスマートに会計を済ませてくれていた。
私が伸ばされた手に手を重ねると、「疲れた時は?」と聞いてくる。
「こうします」とギュッと店長の大きな手を握る手に力を込めると店長は大きく頷いて再び歩き始めた。
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