一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

「店長は自炊しないんですか？」
「しないしない。別に料理は嫌いじゃないけど、めんどくさいだろ？材料集めて、片付けもしないとならないし。まだ、部屋の荷物片づけ終わってないからさ。」
ふと笑って言う店長。
またえくぼがちらりと見えてどきどきする。

「30過ぎのおっさんだからな。もっと自分で料理したり健康志向じゃないとだめなんだけどな。」
「でも、30には見えないですよ？」
「そりゃどうも。」
私の言葉に店長はふっと笑って、再びハンドルを握る。

「あー腹減った。」
店長はそう言っておにぎりにかぶりついた。
大きな口でおいしそうに頬張る店長は30歳には到底見えないくらい無邪気で、どきどきした。