一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「はい・・・」
店長の顔を見上げられないまま私は渡されたあんぱんを抱きしめる。

「おはようございまーす。」
その時バイク便が到着して、足りていなかったポップやポスターが到着した。

私から離れた店長の手が、少し物足りなさを感じたのは、誰にも言えない秘密にしようと思いながら私は社員通用口へ向かった。

「それ、俺やるから。」
店長はそう言って私の手から届いたばかりの箱をすっと取る。
「ありがとうございます。」
ポスターは店内の壁に貼り付けるかなり大きなもので、ポスター掲示用の脚立に登らないと誰も作業ができない。

店長は私がバイク便から荷物を預かる間に脚立の用意を済ませていた。
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