一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「麻貴」
店内に戻ろうとした時、店長に強い力で腕をつかまれて、私の体はその反動で店長の体にぶつかった。
それでもびくりともしなかった店長。
「絶対無理するな。今日は定時で帰ること。送ってくから。それから仕事中はフォローするから、しんどくなったら言えよ?」
「大丈夫ですよ。」
大げさなくらい心配してくれる店長にごまかしはきかない。

「はい」
結局最後はそう返事をするしかないくらい店長は真剣だった。

「ごめんな、もっと早く気付けばよかった。」
しゅんとした店長の顔に、心が痛む。
そんな顔をしないでよ、私のせいでつらい顔をさせているのかと思うと心が痛む。
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