優しい風
放課後、手紙に書いておいた
待ち合わせ場所へ行く。

しばらく待っていたら、
高橋がやって来た。

「…何?
あんな手紙なんて書いて。」

「まだ…怒ってるか?」

「…怒ってるかと訊かれれば、
そりゃ確かに怒ってるよ。
倉田君、何にも話してくれないし。」

君が避けてたんだろうとは
さすがに言えなかった。

「…解った。話すよ。
場所移動しよう。」

「いいよ。」

俺は高橋を連れて、
保健室へ移動した。
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