拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
颯太くんはそんなことを言った。

「今すぐじゃなくていい。

うさぎちゃんが

読めるようになった時、

読んであげて欲しい。

この通り。」

頭を下げられた。

こんなことをされたら

受け取らざるを得ない。

「いつかね·····」

私はそれだけ言って受け取った。

「それからこれは

俺の個人的な用事なんだけど

聞いてくれる?」
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