エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 そして目にかかりそうになっていた私の髪に触れると、ふわりと笑った。

「今日の紅葉様は、とってもお綺麗です」

「……っ! それは、その……ありがとうございます」

 サラッと「綺麗です」と言った静馬さんは平然としているのに、言われた私は恥ずかしくて顔から火が出そう。

 愛しそうに見つめられて、どうしたらいいかわからずにいる中、ノックもなしに部屋のドアが開いた。

「おい、SP。なにやっているんだ」

 入ってくるなり嫌悪感に露わにしたのは久次さんだった。すぐに静馬さんは私から離れる。

「紅葉様の髪にごみがついていたので、取っていたまでです」

 静馬さんは淡々と話しながら部屋の隅に移動した。

「それならいいが、紅葉は俺の婚約者なんだ。変な気を起こすなよ」

「もちろんでございます」

 丁寧に頭を下げた静馬さんに舌打ちし、久次さんは私を見据える。

「ふ~ん……お前も着飾れば、それなりに見栄えするじゃん。俺の相手として相応しく見えるよ」

 舐め回すように見られ、悪寒がはしる。
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