エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「これは予定外の出来事です。すみません、仲間に連絡します」

 耳につけているイヤホンマイクを通じて静馬さんは静かに会場内の様子を伝えている間、周囲はざわざわと騒がしい。

 それもそのはず、今日のパーティーの主催者が犯罪者だと言われたのだから。

 しかし円城守はいっさい動じる様子もなく、男性を見下した。

「なにを言い出すかと思えば……。証拠もないくせに人を犯罪者呼ばわりしおって。名誉棄損で訴えるぞ!」

「そっちこそなにを言ってるんだ? 俺が証拠もなしにお前の前に現れると思っていたのか?」

「なに?」

 片眉を上げる円城守に対して男性は、古びた一冊のノートを掲げた。

「警察に証拠を提出する前に、お前に一泡吹かせようと思って来たんだ。これは父さんがお前に見つからないように隠していた日記帳だ。ここにお前が桜堂社長を殺害した罪を父さんになすりつけた経緯が、事細かに書かれている!」

 男性は涙目になり、言葉を詰まらせた。

「父さんが……父さんが、どんな思いで死んでいったかお前にわかるか? 俺たち家族にためにやってもいない罪を被って命を絶ったんだぞ?」

 男性の悲痛な思いに私まで泣きそうになる。
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