エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「実は桜堂さんから頼まれていたんだ。女子会が終わったら、紅葉をここに連れていってほしいって。……今から食事の約束をしているんでしょ? そのために桜堂さん、紅葉に似合いそうなドレスを選んでくれたんだって」

「嘘……」

「本当。ヘアメイクも予約してくれたんだよ。普通、なんとも思っていない相手に、ここまではしないと思うな。だから私は今日絶対に告白しなさいって言ったの」

 そう言うと由香里はそっと私の背中を撫でた。

「綺麗にしてもらって自信をつけて、それで想いをぶつけてきて。……いい報告が聞けるのを楽しみにしているから」

「由香里……」

 ちょうど旦那様がホテルの駐車場に着いたと連絡がきて、由香里は足早に「頑張るんだよ」と言って去っていった。

 彼女の背中を見送り、美容室の看板を見上げる。

 どうして静馬さんは私にここまでしてくれるんだろう。由香里の言う通り、本当に嫌でも期待してしまうよ。
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