エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 驚きと申し訳なさで言葉が出ずにいると、私の気持ちを汲み取ったのか静馬さんは眉尻を下げた。

「私と紅葉様がSPと護衛対象として過ごす最後の夜ですし、これまでの感謝の気持ちを伝えたくて勝手にしたことですので、どうか紅葉様はお気になさらずに楽しんでいただけると嬉しいのですが……。負担になってしまいましたか?」

「いいえ、そんなっ! 嬉しいです! だけどその……ドレスもですし、いったいいくら使わせてしまったのかなと心配になって」

 しどろもどろになりながらも答えると、静馬さんは目を瞬かせた後、クスリと笑った。

「それならご心配に及びません。私はあまり物欲がなく、お金だけは有り余っているので」

「でも、私のためにお金を使わせてしまってごめんなさい。……そしてありがとうございます」

 綺麗に着飾って貸し切りされた一流のレストランで、大好きな人と食事をする機会をくれて嬉しい。

「とんでもございません。料理もお口に合うといいのですが」

 静馬さんがチラッとスタッフに目配せをすると、すぐに前菜が運ばれてきた。さらにグラスにはシャンパンが注がれていく。
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