エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 次の瞬間、唇に感じた温かな感触。すぐに離れると、静馬さんは心配そうに「大丈夫?」と聞いてきた。

「は、い」

 目を開けて答えると、視界いっぱいに静馬さんの端正な顔が広がる。

 再び塞がれた唇。今度は先ほどとは違い長い。

 キスの間って息はどうやってするの? 初めてのことでわからなくて困惑する中、静馬さんはクスリと笑いながらキスを止めた。

「紅葉、呼吸は鼻でするんだよ。……本当に可愛くてたまらないな」

 そう言ってまた触れるだけのキスを何度も落とす。

 いったいどれくらいの時間、キスを交わしていただろうか。次に唇が離れると、静馬さんは余裕ない声で「もっと先に進んでいい?」と耳元で囁いた。

 少しだけ掠れた声に身体をゾクリと震わせながら頷くと、静馬さんは私の顎に手を添えた。

「紅葉、舌を出して」

 言われるがまま舌を出すと、彼の口に含まれる。そして静馬さんの舌が私の舌を搦め取った。

「んあっ」

 初めての感覚に甘い声が漏れてしまう。
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