エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「始まりがどんなかたちであれ、生涯をともにする仲なのですから円城様も紅葉様を大切になさってくださるはずです」

 なぜだろう、木嶋さんがあまりに優しい声で話すからなのか、泣きそうになってしまう。

「おふたりが今、どんな関係なのかわかりませんが、でもきっと紅葉様から歩み寄れば変わると私は思います」

 あの久次さんが変わることがあるのかな? でも変わってくれたらどんなに嬉しいか。

 多くのことを望んだりしないから、一緒に食卓を囲んで他愛ない話ができる関係になりたい。そのためには木嶋さんの言う通り、私から動かなければいけないよね。

「ありがとうございます、木嶋さんのおかげで勇気が出ました。私、頑張ってみます」

 今度、手料理を持って彼を訪ねてみよう。料理を食べてもらってそれで自分の気持ちを伝えたい。

「円城様にお会いになる際は、もちろん私も同行させていただきます」

「それは心強いです」

 木嶋さんがそばにいてくれたら、怖気づかずに自分の気持ちを伝えられそうな気がするよ。

 木嶋さんはご飯をおかわりして完食してくれた。片付けも手伝ってくれて私が就寝する頃に同僚の女性SPを呼び、交代して帰っていった。
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