冷徹御曹司は過保護な独占欲で、ママと愛娘を甘やかす
私は抱っこ紐をはずし、未来の顔と身体がよく見えるように抱き上げる角度を変えた。
「奥村未来、といいます。一歳三ヶ月になります」
「ストレートな物言いですまないが、きみとは一度関係を持っている。この子は俺の子か?」
どくんと心臓が鳴った。
「いえ、違います」
私は決めていた言葉を口にする。想定していた質問だ。思ったより早かったから焦っただけ。落ち着こう。
「当時、私にはお付き合いしている男性がいました。あの後、お別れしましたが。その男性との子です」
「きみがよく連絡を取り合っているらしい作田良樹という奥村フーズの社員か。確か奥村望とは仲のいい友人」
どこまで調べあげているのだろう。ぞっとしながら私は頷いた。
「そうです。彼にはもう奥様がいますから、どうか彼に問い合わせるようなことは控えていただきたくお願いします」
大嘘だが、これも打ち合わせ済み。今日のために作田くんには連絡を取ってある。
娘の仮の父親として名を挙げさせてほしい、と。
作田くんと私が連絡を取り合うのは、いつも望の行方についてで、その点は彼の妻も知っている。頼みやすい相手は彼しかいなかったのだ。
父親が自分ではないかと豊さんが疑うのは当然のことだ。だからこそ、私との結婚の話を持ち出したのだろう。責任を取るつもりか、醜聞を防ぐつもりかはわからない。
未来が別な男性の子だと知れば、結婚の話はなくなるだろうか。
「奥村未来、といいます。一歳三ヶ月になります」
「ストレートな物言いですまないが、きみとは一度関係を持っている。この子は俺の子か?」
どくんと心臓が鳴った。
「いえ、違います」
私は決めていた言葉を口にする。想定していた質問だ。思ったより早かったから焦っただけ。落ち着こう。
「当時、私にはお付き合いしている男性がいました。あの後、お別れしましたが。その男性との子です」
「きみがよく連絡を取り合っているらしい作田良樹という奥村フーズの社員か。確か奥村望とは仲のいい友人」
どこまで調べあげているのだろう。ぞっとしながら私は頷いた。
「そうです。彼にはもう奥様がいますから、どうか彼に問い合わせるようなことは控えていただきたくお願いします」
大嘘だが、これも打ち合わせ済み。今日のために作田くんには連絡を取ってある。
娘の仮の父親として名を挙げさせてほしい、と。
作田くんと私が連絡を取り合うのは、いつも望の行方についてで、その点は彼の妻も知っている。頼みやすい相手は彼しかいなかったのだ。
父親が自分ではないかと豊さんが疑うのは当然のことだ。だからこそ、私との結婚の話を持ち出したのだろう。責任を取るつもりか、醜聞を防ぐつもりかはわからない。
未来が別な男性の子だと知れば、結婚の話はなくなるだろうか。