金の草鞋を履いてでも…
「あ、もしかしてギャップにやられました?」

森川がからかってくるので、

「うん、すごく素敵…」

敢えて素直なリアクションで反撃して、もう一度森川を盗み見る。

森川は耳まで真っ赤になって、また黙ってしまった。

意外とウブなのだろうか。

「あ、もうすぐ着きますからね!」

そう言う声すら、裏返り気味だった。
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