総長様は極甘な妄想を止められない
「さっきはごめんね。
もうすぐ先生が来ちゃうよ。
授業始まっちゃうから、席に着こうよ」
剣崎君は、私の声なんて無視。
教室のドアの前で足を止めると
「俺と桜井、午後の授業休むって
先生に伝えておいて」
クラス委員長の肩を叩いた。
「あっ…うん」
委員長の田沢くんは
ウンウン頷いてくれたんだけど
この状況が面白くない人が、数人いるわけで……
ガチな剣崎君ファン4人衆は
教室から出ていこうとする私達を阻むように
ドアの前に立ちふさがっている。
「剣崎君、なんで桜井さんを
連れて行くの?」
「VIPルームは剣崎君しか入れない
特別な部屋でしょ?」
「はぁ?」
けけけ…剣崎君。
顔、怖すぎ。
いつにもまして
目が吊り上がってるんですけど……