死にたいけど来週給食当番だから生きる事にした。
雨で解けた解答用紙

解答用紙の行方

強く屋根を叩きつけるような雨。
今週は雨が続く予報だ。
こんな日は、あの日、あの時を思い出す。
「ったく、何度言えばわかるんだ!!印刷はこっちだと何度も何度も言っているだろう!!!」
「す、すみませんっすみません!!」
佐野 未恵ちゃん。
新人社員なんだから、失敗して学ぶ物でしょうに。
なんて思えないのが私。
私より下の癖に後輩に怒鳴る岸本 遊雅に腹が立つ。
「岸本、仕事戻っていいわよ、私が言っておくから。」
「え、あ、あぁ…。」
「さて、未恵ちゃん、こっちおいで」
「は、い…。」
歯切れの悪い返事
怒られると思ってるのかな。
「せ、先輩、どこ行くんですか?」
「ん?仕事抜けてカフェでお話しよーよー、あーちゃんには言っとくから!!」
あーちゃんとは、この会社の社長
朝飛 拓翔、私の幼なじみだ。
「あーちゃん…?」
「朝飛 拓翔〜」
「は、はぁ…。」
◇◇◇
「未恵ちゃんさ、災難だったね。岸本につかまってさ」
「間違えてしまった私が悪いので…以後気をつけます…。」
「まぁまぁwそんな固くならなくていいよ、あと、タメでいいからね。」
「あ、は!うん!」
その後、私たちは沢山話して、連絡先もゲットして、今度遊びに行く約束をした。
「それでは!また!!」
「うん!まーたねっ未恵ちゃん」
あー、久しぶりに楽しかったかも。
いいね、友達ってさ。
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