プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
 とはいえ、ふたりが立っている土台がそもそも不安定だからか、互いの気持ちの裏を探り合っているような緊張感も伴っていることが多い。

 でも、田所との会話は違う。

 田所とは、年も離れているし、性別も違うけれど、そんなこと忘れてしまうほど気が合う。

 田所といるのは、ただただ楽しい。
 気分が明るくなってくる。

「あっ、あそこが俺んちです」

 指をさされたほうを見ると、飲食店と本屋に挟まれた位置に生花店が見えた。

 駅正面の好立地だ。

「いい場所にあるのね」

「この前、センターで俺の後輩にあったでしょう。安井って言うんですけど、あいつがバイトに来てから、流行りのアレンジブーケを売るようになって、最近は若い子も来てくれるようになったって、おふくろが喜んでますよ」

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