花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「気が変わった。上がっていい?それとも俺の部屋にくる?」
彼に聞かれ、ドキッとする。
こういうシチュエーション、少女漫画でよくあった。
それが現実に起こるなんて……。
「え?でも、実験とかあるんじゃあ?」
蓮の仕事が気になって尋ねると、彼は茶目っ気たっぷりに微笑んだ。
「他のメンバーに任せることにする。直也にも仕事セーブしろって煩く言われてるしね」
彼が人を頼ることを覚えたことがすごく嬉しい。
「上がってください」
鍵を開けて中に入ってもらう。
だが、リビングに通してソファの上に今朝脱いだ服が散乱しているのを見て急いで掻き集める。
「あー、ちょっと待ってくださいね」
今朝部屋に戻って会社もあったから慌ててたんだった。
笑顔を作って誤魔化したら、彼はフフッと笑った。
「キス、嫌だった?」
「い、嫌なんかじゃ!……あっ」
ムキになって否定したら、蓮が悪戯っぽく目を光らせる。
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