花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「『もし、お前が孫娘を気に入ったなら、お前にやろう。但し、夫候補はもうひとりいる。そいつに勝って孫娘を手に入れるがいい』って先月突然イギリスに来て言ったよ」
それで送別会の夜に私に会いに来たのか。
祖父は私を使ってアストルムとのパイプがほしかったのだろうか。
でも、すでにラドクリフがいる。
祖父に恩を感じているなら絆も相当強いはず。
なぜ蓮と競わせるようなことを言ったのだろう。
「あなた、私を手に入れるために一二三を買収しようとしているってこと?」
「そうだ」
「ちょっと待って……そんな理由で会社を買収するなんて正気じゃないわ」
「蓮は俺のライバルだった。会社というより、蓮と俺との戦いだ」
「あなたの考えは理解できない。一二三の社員にだって生活があるのよ。こんな馬鹿げたことやめて!」
「だから言っただろ?お前が俺のものになるならマスコミに嘘情報を流さないし、買収から手を引く。お前が俺を受け入れさえすればいいんだ」
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