花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「はい」
佐々木さんの横に座り手袋をはめると、試験管に原料を入れていく。
それで時間を置いて反応を観察し、サンプリングを行った。
お昼は売店でサンドイッチを買ってデスクで食べながら論文作成。
お昼休みが終わって、またラボに行き実験を続け、その測定データをまとめる。
やっと終わってふと腕時計を見れば、定時を過ぎていた。
「あー、なんだか目がしょぼしょぼする。ちょっとコーヒーブレイクしてから論文の続きしよう」
席を立ち、目を瞬きながらラボを出て二十メートル先にある自販機に向かう。
自販機の横にはソファと小さなテーブルがあって、そこには薬学系の雑誌が置いてあるけれど、私はあまり読まない。
自販機でミルクたっぷりのカフェオレを買い、ソファに座って飲みながら、スマホで読みかけの漫画を読んでしばし休憩。
恋人がいない私にとって漫画は最高の癒やし。
疑似恋愛ができて読んでてキュンとなる。
今嵌っているのが、悪役令嬢もの。
ファンタジーなのだけれど、気楽に読めていい。
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