花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「へえ、あいつにそんなこと言うなんて藤森さんは勇者だねえ。だから、あいつに気に入られたのかな」
「気に入られたとは思いませんよ。『藤森さんには迷惑をかけませんから』って冷ややかに言われましたから」
「藤森さんの名前覚えてるだけでも凄いと思うよ。基本、あいつは研究以外頭にないからね。まあ、俺からもあまり無理するなって言っておく」
「ありがとうございます。あっ……うちここです」
目の前にある十五階建てのマンションを指差すと、一之瀬さんが驚いた顔をする。
「本当?実は俺もここに住んでるんだけど、ここって分譲だよ。家族と一緒に住んでるの?」
まさか上司と同じマンションだとは思わなかった。
「いいえ。普通にアパート借りて一人暮らししようと思ったんですけど、身内に反対されまして」
就職するのも反対されたし、一人暮らしができるだけでもラッキーと思うべきなのかもしれないが、私には普通の人のような自由がない。
「気に入られたとは思いませんよ。『藤森さんには迷惑をかけませんから』って冷ややかに言われましたから」
「藤森さんの名前覚えてるだけでも凄いと思うよ。基本、あいつは研究以外頭にないからね。まあ、俺からもあまり無理するなって言っておく」
「ありがとうございます。あっ……うちここです」
目の前にある十五階建てのマンションを指差すと、一之瀬さんが驚いた顔をする。
「本当?実は俺もここに住んでるんだけど、ここって分譲だよ。家族と一緒に住んでるの?」
まさか上司と同じマンションだとは思わなかった。
「いいえ。普通にアパート借りて一人暮らししようと思ったんですけど、身内に反対されまして」
就職するのも反対されたし、一人暮らしができるだけでもラッキーと思うべきなのかもしれないが、私には普通の人のような自由がない。