オリオンの夜に〜禁断の恋の果ては、甘く切なく溶けていく〜
★声を我慢しようとして、思わず自分の手の甲に噛み付いた。 

「明香っ」

押し寄せてきた快楽を中断させると、冬馬が手の甲にキスを落とした。

そのまま冬馬の唇が、私の唇を飲み込むように深くくちづける。繰り返される指先の動きに
何度も何度も達しながら、目の前がぼんやりと揺れて、瞳を閉じてしまいそうになる。

「ンッ……と……うま」

「もう意識飛ばしてろ、全部夢だから……」 

冬馬の少し高めの甘い声が、耳元で聞こえてきたと同時に、私の身体には冬馬が一気に奥まで入ってきた。

声が出ないように、再び冬馬に唇で塞がれる。 

「んっ…ン……ンッーーー!」

ほとんど同時だったと思う、冬馬だけを欲しがっていた身体の中が冬馬でいっぱい満たされて、意識が混濁しながら奥深くで繋がっていく。

心と心が混ざり合って、私の目の前も真っ白になった。  

意識を手放す瞬間に、耳元で、愛してる、微かにそう聞こえた気がした。
< 42 / 201 >

この作品をシェア

pagetop